あの頃、エースレーンで|先生の声が、今も聞こえるような

みなさんには、忘れられない「先生」はいますか。かつて津田沼にあったボウリング場・千葉エースレーンで開催されていたボウリング教室に通っていたTさんは、今もときおりそこで指導してくれた先生のことを思い出すといいます。出会いと別れの季節にふさわしい、どこかしっとりとしたエピソードです。

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教室に通うようになったのは、市の広報誌がきっかけでした。「健康ボウリング教室」といった感じで。たまにそういう募集があったんです。小中学生を対象にした夏休み企画もあったと記憶しています。

通っていたのは、すこし曖昧なのですが、2012年から2013年の一年間くらいだったでしょうか。アプローチの立ち位置から、スペアの取り方まで、プロボウラーの先生が直々に教えてくださりました。それが結構楽しくて。マイボールをつくってもらえるという特典もありました。アベレージは? それなりです。

2013年からしばらく日本を離れることになって、帰国してみるとエースレーンはなくなっていました。あの頃一緒にボウリングを習っていた方のなかには、もう鬼籍に入られた方もいるのかもしれませんね。

コーチをしてくださった先生がどうされているのかも気になります。今もどこかでボウリングを教えていらっしゃるのかしら。そうだと良いですね。

マイボールは、多少凹んでいますが、今も大事に使っています。家族で年に1、2回ほどボウリングをするときは持参します。ハウスボールのなかで、自分のマイボールがその個性を主張しているのは、すこし面映ゆいですね。スペアが取れたり、ストライクが決まったときは、なんとなく先生の声が聞こえるような気がするときもあります。それは多分に気のせいなのでしょうけれど。

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